治具に使用される代表的な種類の素材
ステンレス
これは、ニッケル・クロムを含んだ鉄の合金です。
特長は、その高い強度と耐食性です。
ステンレスはさらに、合金の組成によっても分けられます。
最も一般的なのは「SUS304」というものです。
これは、ステンレスの中でも特に錆びにくく、食品工場に代表されるような水を扱う現場では積極的に採用されます。
アクリル樹脂
これは、ガラス以上の透明度と割れにくさを両立している素材です。
そのため、ロボットといった機器のカバーなどに使用されます。
このように、保護と可視性の両方を求められる場合に活躍する素材です。
また、加工のしやすさと安価性も特長として持ち合わせています。
そのため、幅広い用途で使用される素材です。
一方で、長期間の使用により可視性が落ちるという欠点もあります。
アルミ合金
これは、安価性と軽さが特徴の素材です。
また、加工が容易で様々な形状を実現できます。
そのため、試作や検査装置の固定といった、テスト環境の構築にとても向いています。
また、軽さを活かし、可動式ステージやそのフレームなどにも採用されています。
ピーク
ピーク(PEEK)は、他のプラスチック素材と比較して高い機械的強度および耐熱性のほか、耐放射線特性を持った樹脂です。
その特徴から、軽量を求められる航空宇宙分野などで、金属の代用品として使用されています。
一般的な樹脂素材よりも高価ですが、X線検査装置を用いる医療分野や食品分野への応用も可能です。
シリコン樹脂
これは、優れた耐水性・耐熱性・加工性を特長としている樹脂です。
そのため、形状が複雑で、かつ気密性を求められる際に採用されています。
また、常温でも柔軟性があります。
以上のことから、食品・医療分野のガスケットやパッキン、機器や工具の滑り止めとして実際に使用されています。
フッ素樹脂
これは、耐薬品性・絶縁性を特長とする素材す。
また、その摩擦係数の大きさから、ベアリングといった部品に採用されることもあります。
まとめ
治具は、採用することでコストダウンや生産性の向上が見込める、非常に優れた器具です。
採用するワークに応じて使用することが大切になってきます。
今回の記事で治具を魅力的に感じた方は、ぜひ当社にお問い合わせください。
最適な治具を作るためのサポートをさせていただきます。